平成25年度事業報告

平成25年度事業報告

事業の総括

母子家庭等の支援施策を父子家庭に対しても支援をするようになり、北九州市母子寡婦福祉会(以下会という)でも、両者を共に支援する、ひとり親家庭及び寡婦の支援事業や行事を実施しました。また、行事の実施には母子部の協力を得て、体験型や新しい取組みをいたしました。
北九州市立母子・父子福祉センターと藍島保育所は引き続き5年間の指定管理に指定され、運営を任されることになりました。
寡婦の高齢化にともなう会員減少を止められず、ひとり親家庭の会員も行事に参加する時のみ加入する状態です。新しい行事の取り組みやひとり親家庭への悩みの相談に応じながら口コミでの少しずつ会への加入者を促しています。
また、会活動案内のリーフレットを作成し、会と母子・父子福祉センターの周知に力を入れ、利用を高めていくように努力しました。次年度は一層、力を注いでいきます。
ひとり親家庭への周知だけでなく、広く市民の皆さんにひとり親家庭の現状や子育ての状況を知ってもらい協力や支援を求め、ひとり親家庭をみんなで支援することで、子どもの健全な成長を見守ることができると思います。
福祉活動を実施するための費用を収益事業で賄っていますが、厳しい経済状態の中で利益の増収が見込めず苦戦をしています。また、各事業所充実のため、職員の雇用の確保に努めました。多用な事業の整理と効率の良い運営のため、内容を精査し、これからの対策とひとり親家庭及び寡婦の支援活動に特化した団体の運営を進めて行きたいと考えています。

事業別の推進状況

  1. 指定管理事業

    北九州市立母子・父子福祉センター

    平成21年度から25年度までの相談件数、受講者数、利用者数等の年度の数値目標を9,000人(件)としていたが、今年度初めて目標を達成し、10,011人となった。主な要因として、就業支援講習会は25講座実施、特に「調剤薬局事務」「カラーコーディネート」「弥生会計」の新規講座やパソコン講座の内容の見直しによる受講生の増加。また、プログラム策定事業における新規策定者及び相談回数の増加などがあげられます。

    北九州市立藍島保育所

    今年度は児童数3名でスタートし、6名になりました。地域の人々の支えや小学校と合同で運動会や学芸会、そうめん流し等の行事を行いました。また、藍島の自然の中でのびのびと感性豊かに成長できるよう保育をしています。今年度は島外にて一泊で祭りや花火大会を見学する等、新しい試みで、多くの体験を積み重ねることで、自立や思いやりの心が芽生えています。

  2. 受託福祉事業

    1.母子家庭関係事業(母子家庭等交流推進事業)

    • 母子家庭ふれあい農泊は、6月に山口県にて一泊して鮎のつかみ取りと田植え体験。
    • ひとり親家庭ふれあいバスハイクは、10月にマリンワールドとふれあいの森公園へ。
    • ひとり親家庭と寡婦のふれあいスポーツ大会は、11月に小倉北体育館で寡婦と共にゲーム形式のスポーツを楽しみました。
    • ひとり親家庭ふれあい研修会は、2月にスクールカウンセラーによる子育てのヒントを学び、ゆるキャラ(モモマルとプチボ)と遊びました。
      どの行事もひとり親家庭の親子や寡婦がふれあいのひと時を過ごし、心身ともに癒されるものでした。

    2.母子家庭等日常生活支援事業

    • ひとり親の家庭に生活支援員の派遣と母子寮への子育て支援員を派遣し、子育て中のひとり親家庭を支援しました。

    3.母子福祉資金等償還金収納事務委託事業

    • 母子家庭等への貸付金の償還の事務を2名の償還職員が行っていますが、滞納者の増加で苦慮しています。

    4.子どもの健全育成支援事業(門司区と戸畑区で実施)

    • 子ども健全支援員が子どもを抱える生活保護家庭を訪問し、子どもの健全育成の支援を行いました。
  3. 自主福祉事業

    1.ふれあい行事

    • ソフトバンク野球観戦は、8月にひとり親家庭の親子と寡婦が参加。
    • 親子クリスマス会は、12月に母子・父子福祉センターで開催。母子部企画により、親子でクリスマスツリー作りや母子部が作ったカレーの昼食で親子が楽しみました。また、日常生活支援員研修を合わせて実施しました。
    • 新年会は、1月に小倉リーセントホテルにて開催し、詩吟やひょっとこ踊りで会員が交流し親睦を深めました。

    2.各地区のふれあい事業

    • 北九州市7区が各区社会福祉協議会の助成等で総会やバスハイク等の交流行事実施。

    3.子育て支援施設 ‘ころころ’運営

    • 保護者からの依頼で子どもの保育をしていますが、利用者が減少しています。今後はPR活動等で利用者増加に努めます。

    4.無料職業紹介所事業

    • 母子・父子福祉センターの就業支援事業と共に実施し、企業の登録や就業促進をしていますが、今後、企業開拓等、一層の活動が必要です。

    5.北九州市母子寡婦福祉研修大会(北九州補助金事業)

    • 7月に開催、会場をひびしんホールに変更し、参加人数が減りましたが、ひとり親家庭の体験談や落語とマジックで、ひとり親家庭や寡婦が参加し、自立の促進と母子福祉の充実を図りました。

    6.各種研修会等

    • 寡婦研修会は、沖縄県での九州地区母子寡婦福祉研修大会に合わせて、沖縄を探訪。全国母子寡婦福祉研修大会は群馬県であり、九州大会と合わせて国へ母子福祉の更なる充実を要望しました。
    • 北九州市母子部会議や九州地区母子部長会議で母子部の活動や活性化について検討しました。全国の母子部長会議は日程の都合で参加できませんでした。
    • 日常生活子育て支援員養成講座 (日常生活支援員研修会)や職員や支援員への人権及び個人情報保護・守秘義務の研修会を実施しました。
  4. 自主収益事業
    1. 売店5店舗(小倉北・若松・戸畑区役所・市立八幡病院内・ミニショップAIM)食堂3店舗(年長者大学校穴生学舎内 喫茶‘たんぽぽ’・若松区役所内レストラン‘かっぱ’・戸畑区役所内レストラン‘ふれ愛’)を経営。
    2. 公衆電話・飲料水等自動販売機を設置。
    3. 若戸大橋通行券・切手ハガキの販売。
    4. (株)ホリウチ・ちかまつ商店・㈱母子福祉増進会等の還元金協力会社の商品販売。
    5. 国際ソロプチミスト北九州・北九州-南のチャリティーバザーや戸畑山笠祭り出店。

    上記の事業の収益により、ひとり親家庭及び寡婦の支援事業をしていますが、店舗によっては収益の減少で厳しい状況です。今後は消費税の値上げで一層の売り上げの減少が見込まれますが、母子家庭の母や寡婦の就労の場として、現在は維持の方向で頑張っています。公衆電話は収益がほとんどなくNTTから撤去を強いられています。

その他

  1. 他団体からの支援や協力寄付等
    1. 「お魚大好き親子で料理」を北九州市小倉北区鮮魚組合の主催で実施。子どもたちが自分でお魚を切ってお刺身にしたり、海鮮の手巻き寿司を作り、親子で楽しく食べました。
    2. 小文字ライオンズクラブの支援による恒例の一日父親レクリエーションは、バーベキューや小石原焼を楽しみ、ライオンズのお父さんとふれあいの時を過ごしました。
    3. 中央競馬馬主社会福祉財団からの施設設備等助成金の決定で、印刷機を購入。
    4. 国際ソロプチミスト北九州-西の30周年記念事業による寄付金の授与。
    5. 北九州プロバスクラブより賛助金寄付の授与。
    6. 水の(株)タカギよりお米の寄付。
    7. 若松郵便局より事業協力者表彰。
    8. 北九州市社会福祉協議会よりソフトバンク野球観戦チケット寄付。
  2. 情報提供等広報活動等
    1. 北九母子会報発行。(62号・63号)
    2. 団体の活動案内と入会募集のパンフレット作成。
    3. 母子・父子福祉センターの講座、相談等の日程と募集案内パンフレット発行。
    4. ホームページ開設整備。(母子・父子福祉センター・母子会)
  3. その他
    1. 個人情報の適切な保護管理に努め、母子・父子福祉センター利用者や団体会員の名簿等の取扱いを厳守し、職員や家庭支援員・役員に守秘義務の徹底を行いました。
    2. 苦情解決責任者と第三者委員を委任し、解決に努めています。

平成25年度 行事・活動 報告

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