経済的自立に向け安定した就労と安心できる子育て環境の充実を図るために
景気回復の兆しが見えてきていると言われますが、実感するところまではきていません。消費税が増税され、さらに私たちの生活を圧迫してきそうな気配です。ひとり親家庭及び寡婦を取り巻く環境は、地域社会及び家族関係の希薄化と相まって依然として厳しい状況におかれています。このような中、経済的自立に向け安定した就労と安心できる子育て環境の充実を図るための、時代に即した事業や活動を積極的に進めます。子どもの虐待や貧困の子どもたちへも視点を当て、活動や支援体制の内容を再検討し、必要とされる活動へ転換していきます。
平成26年度より5年間、北九州市立母子・父子福祉センターとへき地保育所の北九州市立藍島保育所の指定管理を継続するようになりました。その他の北九州市からの委託事業と合わせ一層の充実した活動ができるよう努めていきます。
母子会を担っていた寡婦も高齢化し減少しています。次世代の育成とひとり親家庭の会員の加入促進が課題です。仕事を持ちながら団体の活動をしていくのは大変なことですが、自分たちの問題と捉えて取り組んでみるときっと得るものがある筈です。経験豊かな寡婦の知恵をお借りし、お互いに理解しあい助け合って前進していきます。
平成26年度には、「母子及び寡婦福祉法」の名称が、「母子並びに父子及び寡婦福祉法」に改訂され、母子家庭だけでなく父子家庭への支援も拡充、団体や北九州市立母子・父子福祉センターの周知や利用を高めるため、広報活動に力を入れていきます。
福祉活動を進める資金作りのため、行政からの支援をいただきながら8か所の事業所を運営しておりますが、経済の変化に伴い、厳しい経営状態にあります。収益の増加に向けて専門家と相談し新しい経営戦略を検討します。
北九州市立母子・父子福祉センター
北九州市立母子・父子福祉センターは、ひとり親家庭の親・寡婦の福祉を総合的に供与する施設と位置付けられていますが、これまで就業支援事業の運営を主としてきました。さまざまな悩みに対する相談事業の充実はもちろんのことですが、今後は、親と子のふれあい事業や寡婦の健康と生きがい事業の拡充、さらに子どもを対象とした新規事業を展開する等、質の高いサービスを提供し、利用者層の開拓・増加を図っていきます。
また、母子自立支援プログラム策定事業における就労支援も軌道に乗り、その成果となる就職に至る件数も大幅に増加しており、今後も一層のPRに努めていきます。
さらに、ホームページの更新を行うと共に、メールマガジン配信システムを導入することにより利用者に直接正確な情報を発信し、利便性を高めます。
北九州市立藍島保育所
平成26年度は6名でスタート、人数は少ないが子ども一人ひとりの個性を大切にしながら向き合っていきます。
春や秋には山や海辺での散歩、夏は島内での海水浴など、島ならではの自然に触れ合い保育を行ない、親子での遠足やプラネタリウム見学など島外での行事など、より多くの体験を重ね、豊かな感性を育んでいきます。
子どもの発達に添った保育に視点を置き、根本的な見直しをし、子ども、保護者、職員と共に培っていきます。
子どもの成長に不可欠な環境づくりに力を入れ、特に給食の食材不足を考慮し、園庭の空地を利用して野菜栽培を行い、食育への関心を養います。
また、心の栄養である、絵本の活用にも力を注いでいきます。