平成26年度事業報告

平成26年度事業報告

事業の総括

母子及び寡婦福祉法が平成26年4月に母子及び父子並びに寡婦福祉法に改正され、父子家庭に対しても支援施策が実施され、北九州市母子寡婦福祉会(以下「会」という)でも、ひとり親家庭及び寡婦の支援事業や行事を実施しました。また、母子部の協力を得て、体験型や新しく招待行事にも取組みをしました。
北九州市立母子福祉センターは平成26年10月に北九州市母子・父子福祉センター(以下「センター」という)に改正し父子も含めたひとり親への就労支援に実績を上げています。
また、北九州市立藍島保育所と共に指定管理を受け事業を継続しました。
会とセンターのホームページをリニューアルし、センターの講座紹介や自立に向けての就労支援、子育て等ひとり親家庭が困った時の相談窓口を開設し福祉施策を分かりやすく紹介しています。
ひとり親家庭等日常生活支援事業はチラシを作成し、北九州市内の全保育所に配布して制度の周知と利用の広報を実施しました。
このような積極的な広報活動により、会の周知やセンターの利用促進を図ることで、会員の増加に繋がるように努力しました。しかし、寡婦とひとり親家庭の入会が少なく、会員の減少が続いています。
ひとり親家庭への周知だけでなく、広く市民の皆さんにひとり親家庭の現状や子育ての状況を知っていただき、他の多くの団体からキャンプ等の招待行事をはじめ多額の寄付や助成金等の支援をいただきました。
福祉活動を実施する資金作りの収益事業は、行政からの支援をいただいておりますが、年々減収の状況です。経営状態の厳しい赤字の事業所の閉店や公衆電話の一部廃止をしました。
また、飲料水等の自動販売機の設置を行政等に依頼していますが、他団体との競合で厳しい状況です。
多種多様な事業の整理と効率の良い運営のため内容を精査し、ひとり親家庭及び寡婦の支援活動に特化した団体の運営を進めています。

事業別の推進状況

  1. 受託福祉事業

    1.母子家庭関係事業(母子家庭等交流推進事業)

    • 母子家庭ふれあいキャンプは、8月に県立ふれあいの家一泊。皿倉山登山、夜は母子研修会と子どもは大型トランプ遊び、クラフト作りでふれあいの時を過ごしました。
    • ひとり親家庭ふれあいバスハイクは、10月に赤村にて、芋ほりや餅つき体験。
    • ひとり親家庭と寡婦のふれあいスポーツ大会は、10月に小倉北体育館で寡婦と共にゲーム形式のスポーツを楽しみ、健康づくりと交流を図りました。
    • ひとり親家庭ふれあいクッキングは、2月に小学校の調理員さんの指導で小学校給食の人気メニューを親子で調理し美味しくみんなで食べました。
      どの行事もひとり親家庭の親子や寡婦がふれあい交流し、心身ともに癒され、元気のでる行事でした。

    2.母子家庭等日常生活支援事業

    • ひとり親の家庭に生活支援員の派遣と支援員宅や研修場所に子育て支援員を派遣する等、子育て中のひとり親家庭を支援しました。また、ひとり親家庭等支援事業のチラシを作成し、北九州市内の保育所に配布をお願いし周知に努めました。

    3.母子福祉資金等償還金収納事務委託事業

    • 母子家庭等への貸付金の償還の事務を2名の償還職員が行っていますが、滞納者への貸付金請求と返還に苦慮しています。

    4.子どもの健全育成支援事業(門司区と戸畑区で実施)

    • 子ども健全支援員が子どもを抱える生活保護家庭を訪問し、子どもの健全育成の支援を行いました。(この事業は今年度で終了、生活困窮者支援法に基づく支援へ移行)
  2. 自主福祉事業

    1.ふれあい行事

    • ソフトバンク野球観戦は、9月に2回実施し、ひとり親家庭の親子と寡婦が参加。
    • 親子クリスマス会は、12月に母子・父子福祉センターで開催。母子部企画により親子でクリスマスリース作りやサンドイッチの昼食にサンタのプレゼントで親子が楽しみました。また、日常生活支援員研修を合わせて実施しました。
    • 新年会の代わりに1月に会員のふれあい研修会を実施、山口県の神社仏閣を探訪、寡婦会員が交流し親睦を深めました。

    2.各地区の事業

    • 北九州市7地区が会員相互の交流のできる総会を実施。
    • 社会福祉協議会の助成等でのバスハイク等のふれあい行事実施。

    3.子育て支援施設 ‘ころころ’運営

    • 日常生活支援での子育て支援や保護者からの依頼の保育をしていますが、利用者が減少。今後はPR活動やイベントを実施する事で周知し、利用者増加に努めます。

    4.無料職業紹介所事業

    • 母子・父子福祉センターの就業支援事業と共に実施し、企業の登録や就業促進をしていますが、今後、企業開拓等一層の活動が必要です。

    5.北九州市母子寡婦福祉研修大会(北九州の補助金事業)

    • 6月に戸畑市民会館大ホールにて開催、ひとり親家庭や寡婦が参加、民生委員にも参加を促しました。「ひとり親家庭の施策についての講演」の後、「ギターと歌」「琴の演奏」「南京玉すだれ」を楽しみました。最後に自立の促進と母子福祉の充実を決議・申し合わせをして大会を無事終了しました。

    6.各種研修会等

    • 9月に九州地区母子寡婦福祉研修大会は長崎県諫早市で開催、全国母子寡婦福祉研修大会は秋田県であり、国へ母子福祉の更なる充実を要望しました。
    • 寡婦研修会は九州地区研修大会に合わせて長崎県の観光、軍艦島等を探訪。
    • 九州地区母子部長会議や北九州市母子部会議で母子部の活動や活性化について検討しました。全国の母子部長会議は日程の都合で今年度も参加できませんでした。
    • 日常生活支援員研修会は、保育に関わる研修と職員や支援員へ人権及び個人情報保護・守秘義務について計28.5時間の研修会を実施しました。
  3. 自主収益事業
    1. 売店は
      • ・経営3店舗(小倉北・若松・市立八幡病院内)
      • ・閉鎖2店舗(ミニショップAIMと戸畑区役所内)
    2. 食堂
      • ・経営2店舗(年長者大学校穴生学舎内 喫茶‘たんぽぽ’・若松区役所内レストラン‘かっぱ’)
      • ・閉鎖1店舗(戸畑区役所内レストラン‘ふれ愛’)
    3. 公衆電話(3カ所廃止)・飲料水等自動販売機を設置依頼。
    4. 若戸大橋通行券・切手ハガキ・北九州市水道水の販売。
    5. (株)ホリウチ・ちかまつ商店・(株)母子福祉増進会等の還元金協力会社の商品販売。
    6. 国際ソロプチミスト北九州のチャリティーバザーや戸畑山笠祭り出店。

    上記の事業の収益により、ひとり親家庭及び寡婦の支援事業をしています。店舗の縮小や人件費や水光熱費増加により収益が減少していますが、母子家庭の母や寡婦の就労の場として、活動資金づくりのため頑張っています。公衆電話は収益がほとんどなくNTTから撤去を強いられ一部廃止をしました。

その他

  1. 他団体からの支援や協力寄付等
    1. 4月に小文字ライオンズクラブの支援による恒例の一日父親レクリエーションは、平尾台へ行きました。大雨の中でしたが、タイル作りや焼肉の昼食、その後ライオンズのお父さんとゲームをしてふれあいの時を過ごしました。
    2. 11月はオリックス宮内財団より「ひびきの森」「自然とのふれあい&植樹体験」の招待で、親子でどんぐりのクラフト作りと種まきと植樹をしました。初めてのご招待で親子が楽しい体験をしました。
    3. 1月に国立夜須高原青少年自然の家よりの招待で、夜須高原スマイルライフキャンプに参加し、ピザ作りとスライダーや天体観測、人工スキー場でのスキー教室、みんな初めての体験で親子で大喜びでした。来年度もご招待を受けています。
    4. 国際ソロプチミスト北九州-西の30周年記念事業と国際ソロプチミスト北九州-東の20周年記念事業による寄付金の授与。
    5. 北九州プロバスクラブより賛助金寄付の授与。
    6. 共同募金からの配分金の授与。
    7. 水の(株)タカギよりスポーツ大会景品の寄付。
    8. 若松郵便局より若松売店に昨年に引き続き表彰。
    9. 北九州市社会福祉協議会よりソフトバンク野球観戦・プロレス観戦チケット寄付。
    10. 上記たくさんの団体からのご支援をいただきました。
  2. 情報提供等広報活動等
    1. 北九母子会報発行。(64号・65号)
    2. ひとり親家庭日常生活支援事業の分かりやすい利用のチラシ作成配布。(保育所等へ)
    3. 母子・父子福祉センターの講座、相談等の日程と募集案内パンフレット発行。
    4. プログラム策定の紹介チラシ(裏面母子会チラシ)作成配布。
    5. ホームページのリニユーアル開設。(母子会と母子・父子福祉センター)
  3. その他
    1. 個人情報の適切な保護管理に努め、母子・父子福祉センター利用者や団体会員の名簿等の取扱いを厳守し、職員や支援員・役員に守秘義務の徹底を行いました。
    2. 苦情解決責任者と第三者委員を委任し、解決に努めています。

平成26年度 行事・活動 報告

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